魚上氷(うおこおりをいずる):2月14日~2月18日ごろ
意識しているということもありますが、鷄やうぐいすなどの鳥、ふきのとうやセリなどの植物、
風の匂いや気温の変化など、春の息吹をさまざまな場面で感じます。
時には寒さが急に押し寄せて来て、まだ春は遠いなと思うこともありますが、着実に近づいている気がします。
水も暖かくなってきて、湖や池の氷が溶けて、魚が活発に動き始めるころになります。
今回の七十二候、「魚上氷(うおこおりをいずる)」はそんな魚の様子を表しています。
冬の間、魚たちは水の底で氷が溶けるのを待っていました。
気温が上がり、産卵やエサ探しのために水の浅いところに移動する「巣離れ」を行います。
魚の気持ちになってみると、
やっと、産卵できる。
やっと、お腹いっぱいにエサを食べられる。
と喜ぶ気持ちを抑えきれず、水面を跳ね回ったり、慌ただしく泳いだりするのかもしれないと思えます。
そんなたくましく、元気な魚の姿を撮ろうと思い、今回は都内を散歩しつつ、池や湖を数カ所回ってみることにしました。
場所は谷中、根津、千駄木、通称谷根千です。
下町の風情が残り、散歩にはうってつけの場所です。
スタートは日暮里駅。
まず谷中銀座の方面に向かいます。
途中ネコがひなたぼっこをしているのを撮ったり、歩き食いをしたり、買うつもりもないのにおしゃれな雑貨屋さんに入ったりしました。
一番の目的は魚の写真を撮ることだったのですが、あまりにも魅力的なお店がありすぎて、池や湖を探すのを忘れてしまいました。
結局、日暮里駅をスタートし、谷中銀座を抜け、気の向くままに路地を適当に歩き、気の向くままにお店に入りを繰り返して、
足がパンパンになったころになって、やっと当初の目的を思い出しました。
スタートから3時間も経っていました。
一番近くにある水場は、根津神社でした。
とりあえず行ってみると、たくさんの鯉がいました。
跳ね回ってはいませんでしたが、春めいたぽかぽかの日のもとで優雅に泳ぐ鯉は、今回のテーマにぴったりです。
今日はこれでおしまいと決め、根津神社内を歩いていると、別の池に亀がいるのを発見しました。
亀は冬眠するはず。この時季にいるのは不思議です。
もしかしたら、陽が暖かくて、勘違いして起きてしまったのかな。
七十二候では「魚上氷」。本来なら魚の写真を選ぶべきなのかもしれません。
それでも本来いないはずの亀が、春の気配に起きてしまったと考えると、亀の写真を使いたくなりました。
「 魚上氷」ならぬ「亀上氷」。
なんだか写真の亀の顔同様に、間が抜けていますが、自分だけの七十二候に出会えたのは、素敵なことのように思えました。
意識しているということもありますが、鷄やうぐいすなどの鳥、ふきのとうやセリなどの植物、
風の匂いや気温の変化など、春の息吹をさまざまな場面で感じます。
時には寒さが急に押し寄せて来て、まだ春は遠いなと思うこともありますが、着実に近づいている気がします。
水も暖かくなってきて、湖や池の氷が溶けて、魚が活発に動き始めるころになります。
今回の七十二候、「魚上氷(うおこおりをいずる)」はそんな魚の様子を表しています。
冬の間、魚たちは水の底で氷が溶けるのを待っていました。
気温が上がり、産卵やエサ探しのために水の浅いところに移動する「巣離れ」を行います。
魚の気持ちになってみると、
やっと、産卵できる。
やっと、お腹いっぱいにエサを食べられる。
と喜ぶ気持ちを抑えきれず、水面を跳ね回ったり、慌ただしく泳いだりするのかもしれないと思えます。
そんなたくましく、元気な魚の姿を撮ろうと思い、今回は都内を散歩しつつ、池や湖を数カ所回ってみることにしました。
場所は谷中、根津、千駄木、通称谷根千です。
下町の風情が残り、散歩にはうってつけの場所です。
スタートは日暮里駅。
まず谷中銀座の方面に向かいます。
途中ネコがひなたぼっこをしているのを撮ったり、歩き食いをしたり、買うつもりもないのにおしゃれな雑貨屋さんに入ったりしました。
一番の目的は魚の写真を撮ることだったのですが、あまりにも魅力的なお店がありすぎて、池や湖を探すのを忘れてしまいました。
結局、日暮里駅をスタートし、谷中銀座を抜け、気の向くままに路地を適当に歩き、気の向くままにお店に入りを繰り返して、
足がパンパンになったころになって、やっと当初の目的を思い出しました。
スタートから3時間も経っていました。
一番近くにある水場は、根津神社でした。
とりあえず行ってみると、たくさんの鯉がいました。
跳ね回ってはいませんでしたが、春めいたぽかぽかの日のもとで優雅に泳ぐ鯉は、今回のテーマにぴったりです。
今日はこれでおしまいと決め、根津神社内を歩いていると、別の池に亀がいるのを発見しました。
亀は冬眠するはず。この時季にいるのは不思議です。
もしかしたら、陽が暖かくて、勘違いして起きてしまったのかな。
七十二候では「魚上氷」。本来なら魚の写真を選ぶべきなのかもしれません。
それでも本来いないはずの亀が、春の気配に起きてしまったと考えると、亀の写真を使いたくなりました。
「 魚上氷」ならぬ「亀上氷」。
なんだか写真の亀の顔同様に、間が抜けていますが、自分だけの七十二候に出会えたのは、素敵なことのように思えました。