草木萌動(そうもくめばえいずる):3月1日~3月4日ごろ
雪がすっかり溶け、やわらぐ陽光が体をじんわりと温めてくれる時季になりました。
この時季を表す七十二候は「草木萌動(そうもくめばえいずる)」です。
新しい命がいっせいに芽生え始めるころという意味です。
冬の間に蓄えていた生命の息吹が外へ現れてきて、木の芽はほころび、地面からは草の芽が一斉に顔を出します。
無機質だった景色は、日々淡い色に塗り替えられていきます。
山々がみずみずしい緑に覆われるのは当分先のことですが、足もとや道端に生える薄緑の芽に春を感じ、優しい気持ちになれます。
この頃に草の芽が一斉に萌え出てくる様子を「草萌え」または「下萌え」と言います。
古人は木の芽を通して季節を感じていたようで、この時季の晴天を「木の芽晴れ」、雨のことを「木の芽起こし」と呼びます。
ちなみに、「土脉潤起」でも書きましたが、「雨水」の時季の雨は、植物が花を咲かせるために必要な養分をもたらすので、
「養花雨」と呼ばれます。
中でも、「草木萌動」の時季の雨は木の芽が膨らむのを助けるように降ることから、「催花雨」や「木の芽萌やし」とも呼ばれます。
さらにほかにも呼び名があり、「甘雨」や「慈雨」とも言われます。
呼び方の多さからも、古人が植物に恵みをもたらすこの時季の雨をどれだけ大切にしていたのかがわかります。
今回の写真は近所の河原で撮りました。
つくしがぴょこぴょこと生えていて、景色はすっかり春です。
今まで耐え忍んでいた分も生えるぞ。と言わんばかりに弾け出ている姿に、こちらの気分も明るくなります。
冬の間には想像もつかなかった変化に、自然の力強さを改めて感じます。
春は誕生の季節。
できれば長く春を過ごしていたいのですが、春はあっという間に過ぎ去っていく気がします。
待ち遠しかった春が、気付いたら終わってしまっていたということがないように、日々噛み締めながら過ごしていきたいです。
雪がすっかり溶け、やわらぐ陽光が体をじんわりと温めてくれる時季になりました。
この時季を表す七十二候は「草木萌動(そうもくめばえいずる)」です。
新しい命がいっせいに芽生え始めるころという意味です。
冬の間に蓄えていた生命の息吹が外へ現れてきて、木の芽はほころび、地面からは草の芽が一斉に顔を出します。
無機質だった景色は、日々淡い色に塗り替えられていきます。
山々がみずみずしい緑に覆われるのは当分先のことですが、足もとや道端に生える薄緑の芽に春を感じ、優しい気持ちになれます。
この頃に草の芽が一斉に萌え出てくる様子を「草萌え」または「下萌え」と言います。
古人は木の芽を通して季節を感じていたようで、この時季の晴天を「木の芽晴れ」、雨のことを「木の芽起こし」と呼びます。
ちなみに、「土脉潤起」でも書きましたが、「雨水」の時季の雨は、植物が花を咲かせるために必要な養分をもたらすので、
「養花雨」と呼ばれます。
中でも、「草木萌動」の時季の雨は木の芽が膨らむのを助けるように降ることから、「催花雨」や「木の芽萌やし」とも呼ばれます。
さらにほかにも呼び名があり、「甘雨」や「慈雨」とも言われます。
呼び方の多さからも、古人が植物に恵みをもたらすこの時季の雨をどれだけ大切にしていたのかがわかります。
今回の写真は近所の河原で撮りました。
つくしがぴょこぴょこと生えていて、景色はすっかり春です。
今まで耐え忍んでいた分も生えるぞ。と言わんばかりに弾け出ている姿に、こちらの気分も明るくなります。
冬の間には想像もつかなかった変化に、自然の力強さを改めて感じます。
春は誕生の季節。
できれば長く春を過ごしていたいのですが、春はあっという間に過ぎ去っていく気がします。
待ち遠しかった春が、気付いたら終わってしまっていたということがないように、日々噛み締めながら過ごしていきたいです。
旬の食材:ハマグリ |
貝の組み合わせが、対のものとしか合わないことから夫婦和合の象徴とされ、結婚式やひな祭りでもよく食されています。
産卵期に入る前の2~4月は身が太くおいしいとされています。 伊勢湾や有明海が産地の内湾性の「地ハマグリ」、九十九里浜や鹿島灘が産地の外洋性の「汀線ハマグリ」、中国や韓国から輸入している「シナハマグリ」の3種類あります。 店頭で売られているほとんどが輸入のシナハマグリです。 見分ける時は光沢と模様に注目しましょう。光沢のないものがシナハマグリ。光沢はあるが、模様がないものは汀線ハマグリ。光沢と模様があるものが地ハマグリになります。 食べる時はアサリと同じように砂抜きをするといいです。濃度2、3%の塩水にハマグリが3分の2浸る程度に張り、2時間以上は置きましょう。 |