霜始降(しもはじめてふる):10月23日~10月27日頃
字の通り、霜が始めて降りてくるころ。
北国や山間部から徐々に平野部へと広がっていきます。
朝晩の冷え込みが本格的になり、露だったものがだんだんと霜に変わり始め、朝の光景の変化を感じ始めるころになります。
気付いたら冬はすぐそこまで来ています。
布団や暖房器具の準備をそろそろ始めるといいかもしれません。
また農作物への対策も必要な時期でもあります。
例年よりも早く霜が降りてしまうことを早霜といい、農作物を枯らしてだめにしてしまう霜害がこの時期の悩み事だそうです。
そのため、霜が降りる場所では農家が地面に水を撒いたりして対応しなければならないようです。
今回は埼玉県の秩父なら撮れるはずと思い、宿泊して、撮影に備えました。
平野部に比べて寒さも厳しく、これは霜があるかもと期待していたのですが、
残念ながら霜が降りている写真は撮れませんでした。まだ少し早いみたいです。
朝寒い中、頑張って起きたのにと諦めきれず、山の上の方まで行ってみたのですが、それでも撮れませんでした。
そこで、霜が降りそうな雰囲気のある畑などを代わりに撮っていたのですが、心の中にもやもやとしたものが残りました。
写真としては好きだけど、何かが違う。違和感を感じたまま、帰路に着きました。
翌朝、秩父よりも少し暖かい我が家で起き、いつものように顔を洗い、寝癖を直し、朝ご飯を食べました。
普段のなにげないルーティーン。
決して人に見せるような素敵な朝を迎えているわけではありませんが、自分なりのペースで過ごす朝の時間がとても好きです。
今日は外の空気でも吸ってみるか、そう思い、散歩に出ました。
小さいときから見慣れた光景。
小学生の時とほとんど変わらない通学路を歩いている時、ふと一つの考えが浮かびました。
「そうだ、小学生の時、霜を踏んで歩いたところを撮ろう」
急ぎ家に戻り、カメラの準備をして、外に出ました。
向かったのは何の変哲もない、通学路の途中にある小さな荒れた畑です。
当然霜はまだ降りていません。
寒さもそこまで厳しくなく、今回のテーマには不適切かもしれません。
景色としても凡庸なものしかありません。
それでも写真を撮っていると、心のもやもやが晴れてくる感覚がありました。
小学校への登校中、少し道をそれて、誰も踏んでいない霜の張った畑をサクッサクッと歩いた感覚。
あまりにも夢中になってしまい、みんなに置いていかれ寂しくなったり、
登校班の班長に怒られたりしたことなど、霜を踏んで歩いたことへの思い出が蘇ってきました。
今回は霜が降りてきていないので、どうしても思い通りの写真を撮れない状況でした。
特別な景色ではなく、誰にでもある日常の光景だからこそ、響くこともあるのかなと気付きました。
私の朝の行動のように地味だけど、その人の生活、人生に関係があるからこそ、いいと思えることもある。
今回はそんなことを気付かされた七十二候でした。
字の通り、霜が始めて降りてくるころ。
北国や山間部から徐々に平野部へと広がっていきます。
朝晩の冷え込みが本格的になり、露だったものがだんだんと霜に変わり始め、朝の光景の変化を感じ始めるころになります。
気付いたら冬はすぐそこまで来ています。
布団や暖房器具の準備をそろそろ始めるといいかもしれません。
また農作物への対策も必要な時期でもあります。
例年よりも早く霜が降りてしまうことを早霜といい、農作物を枯らしてだめにしてしまう霜害がこの時期の悩み事だそうです。
そのため、霜が降りる場所では農家が地面に水を撒いたりして対応しなければならないようです。
今回は埼玉県の秩父なら撮れるはずと思い、宿泊して、撮影に備えました。
平野部に比べて寒さも厳しく、これは霜があるかもと期待していたのですが、
残念ながら霜が降りている写真は撮れませんでした。まだ少し早いみたいです。
朝寒い中、頑張って起きたのにと諦めきれず、山の上の方まで行ってみたのですが、それでも撮れませんでした。
そこで、霜が降りそうな雰囲気のある畑などを代わりに撮っていたのですが、心の中にもやもやとしたものが残りました。
写真としては好きだけど、何かが違う。違和感を感じたまま、帰路に着きました。
翌朝、秩父よりも少し暖かい我が家で起き、いつものように顔を洗い、寝癖を直し、朝ご飯を食べました。
普段のなにげないルーティーン。
決して人に見せるような素敵な朝を迎えているわけではありませんが、自分なりのペースで過ごす朝の時間がとても好きです。
今日は外の空気でも吸ってみるか、そう思い、散歩に出ました。
小さいときから見慣れた光景。
小学生の時とほとんど変わらない通学路を歩いている時、ふと一つの考えが浮かびました。
「そうだ、小学生の時、霜を踏んで歩いたところを撮ろう」
急ぎ家に戻り、カメラの準備をして、外に出ました。
向かったのは何の変哲もない、通学路の途中にある小さな荒れた畑です。
当然霜はまだ降りていません。
寒さもそこまで厳しくなく、今回のテーマには不適切かもしれません。
景色としても凡庸なものしかありません。
それでも写真を撮っていると、心のもやもやが晴れてくる感覚がありました。
小学校への登校中、少し道をそれて、誰も踏んでいない霜の張った畑をサクッサクッと歩いた感覚。
あまりにも夢中になってしまい、みんなに置いていかれ寂しくなったり、
登校班の班長に怒られたりしたことなど、霜を踏んで歩いたことへの思い出が蘇ってきました。
今回は霜が降りてきていないので、どうしても思い通りの写真を撮れない状況でした。
特別な景色ではなく、誰にでもある日常の光景だからこそ、響くこともあるのかなと気付きました。
私の朝の行動のように地味だけど、その人の生活、人生に関係があるからこそ、いいと思えることもある。
今回はそんなことを気付かされた七十二候でした。
旬の食材:柿 |
柿といってもたくさん種類がありますが、基本的には10月中旬から11月が旬です。
甘柿と渋柿の違いは苦みのもとであるタンニンが水溶性か不溶性であるかどうかです。 水溶性の渋柿だと口の中でタンニンが溶けるため苦みを感じるそうです。それに対して、甘柿は成長の過程で不溶性に変化します。 また渋柿をアルコールや炭酸ガスで処理すると、苦みが減るのも不溶性に変化させているからです。 タンニンはアルコールを分解する働きがあり、二日酔いに効くとされています。 選ぶ時は、へたがきれいで、果実に張りつき隙間がないもの。またへたの色が4枚揃っていて、緑色が残っている物がいいです。 果実は全体が濃いオレンジ色に色づいていて、持ったときにずっしりと重みがあるものを選びましょう。 |
1:
柿は皮を剥いて、切ります。柿の食感を残したい方は1cmのサイコロ程度に切ってください 2: 鍋に柿を入れて、砂糖、レモン汁をかけて水分が出るまで約30分ほど置いておきます。 |
3:
弱火にかけて、アクをとったり、柿を少しつぶしながら約2時間ほど煮詰めます。長時間煮詰めると色が今回のように少し黒くなるので、強火で短時間でやると黒くなりにくいです。また果肉を一部すりおろしておくのもいいです。 4: 煮沸消毒したビンにうつして、脱気のために冷えるまで逆さまにしたら完成です。 |