乃東生(なつかれくさしょうず):12月22日~12月26日ごろ
「乃東」とは夏枯草、ウツボグサのことです。
ウツボグサは冬に芽を出して、夏に紫紅色の花を咲かせます。
他の草木が枯れて色が薄れていく中、ウツボグサだけがポツンと緑の芽を出し始めます。
そんな様子が目に付くからでしょう、「乃東生(なつかれくさしょうず)」とこの時季を表現しています。
花が咲くと高さ20~30センチになりますが、芽だけだと視線を低くしないと気付けません。
そして、逆に視線を低くしているから気付けることもたくさんあります。
歩みを覚えはじめた赤ちゃんくらいに目線を落として、公園を散策してみようと決めました。
車で30分のところにある公園。
広大な、でも目に見える範囲まで広がる程度の、色の抜けた芝生。
ところどころめくれ上がり、土が露出しています。
そこをただただ、俯きながら通り過ぎます。
ウツボグサが自生しているエリアにつくころには完全に足下にだけ集中します。
すると、さまざまなものが突然現れてきます。
落ち葉。
鮮やかな色彩を放っていたころとは様子がうって変わり、今は生気を感じません。
つつじ。
冬の枯れた世界に抗うかの如く、真っ赤に燃え上がっています。
日陰。
すっと、あたりが暗くなるのと同時に、寒さが体を強く拘束します。
日なた。
ふわっと陽の光に体が包み込まれ、柔和な気持ちになれます。
霜柱。
泥が靴につくのを気にもせず、ひたすら踏んでまわります。
ゴンズイの実。
枝ごと落ちています。澱みのない赤に、むしろ毒々しさを感じます。
さびた平成2年の10円玉。
もらうかどうか迷って、元あった場所に戻します。
歩みを進め、一本道の竹林を抜けると太った白と黒のぶち猫がこちらを見ています。
その姿に引き寄せられるように、ついていきます。
ジブリにありそうな展開。こういう時に、なにかしらの出会いがあるものです。
人に慣れているのか、常に2mの距離をとりながらズンズンと進んでいきます。
20mほど歩いたころでしょうか。
おっと、いけない。視界が上向きになっていると思い、下に向けるとやはりありました。
なにかしらの出会い。
ウツボグサの芽のような葉っぱです。
携帯に保存してあったウツボグサの画像と照らし合わせます。
複数の写真で確認したのですが、正直なところ、これがウツボグサの芽なのかどうか、確信はありません。
ただあせっても仕方ありません。
答え合わせは、ウツボグサが紫紅色の花をつける夏至のころにしようと思います。
そのころは、今回の「乃東生」に対応するように「乃東枯」と表現されています。
その時季に確認しに来ようと、蠟梅の幼木を目印にして、場所を覚えました。
「乃東」とは夏枯草、ウツボグサのことです。
ウツボグサは冬に芽を出して、夏に紫紅色の花を咲かせます。
他の草木が枯れて色が薄れていく中、ウツボグサだけがポツンと緑の芽を出し始めます。
そんな様子が目に付くからでしょう、「乃東生(なつかれくさしょうず)」とこの時季を表現しています。
花が咲くと高さ20~30センチになりますが、芽だけだと視線を低くしないと気付けません。
そして、逆に視線を低くしているから気付けることもたくさんあります。
歩みを覚えはじめた赤ちゃんくらいに目線を落として、公園を散策してみようと決めました。
車で30分のところにある公園。
広大な、でも目に見える範囲まで広がる程度の、色の抜けた芝生。
ところどころめくれ上がり、土が露出しています。
そこをただただ、俯きながら通り過ぎます。
ウツボグサが自生しているエリアにつくころには完全に足下にだけ集中します。
すると、さまざまなものが突然現れてきます。
落ち葉。
鮮やかな色彩を放っていたころとは様子がうって変わり、今は生気を感じません。
つつじ。
冬の枯れた世界に抗うかの如く、真っ赤に燃え上がっています。
日陰。
すっと、あたりが暗くなるのと同時に、寒さが体を強く拘束します。
日なた。
ふわっと陽の光に体が包み込まれ、柔和な気持ちになれます。
霜柱。
泥が靴につくのを気にもせず、ひたすら踏んでまわります。
ゴンズイの実。
枝ごと落ちています。澱みのない赤に、むしろ毒々しさを感じます。
さびた平成2年の10円玉。
もらうかどうか迷って、元あった場所に戻します。
歩みを進め、一本道の竹林を抜けると太った白と黒のぶち猫がこちらを見ています。
その姿に引き寄せられるように、ついていきます。
ジブリにありそうな展開。こういう時に、なにかしらの出会いがあるものです。
人に慣れているのか、常に2mの距離をとりながらズンズンと進んでいきます。
20mほど歩いたころでしょうか。
おっと、いけない。視界が上向きになっていると思い、下に向けるとやはりありました。
なにかしらの出会い。
ウツボグサの芽のような葉っぱです。
携帯に保存してあったウツボグサの画像と照らし合わせます。
複数の写真で確認したのですが、正直なところ、これがウツボグサの芽なのかどうか、確信はありません。
ただあせっても仕方ありません。
答え合わせは、ウツボグサが紫紅色の花をつける夏至のころにしようと思います。
そのころは、今回の「乃東生」に対応するように「乃東枯」と表現されています。
その時季に確認しに来ようと、蠟梅の幼木を目印にして、場所を覚えました。
旬の食材:ゆず |
ゆずの旬は11~12月。
ゆず胡椒に使われる青玉は7~8月が旬。 酸味が強いため生食にはむきませんが、独特の爽やかな香りや風味、鮮やかな果皮の色合いが、料理の引き立て役としてこの時季の料理には欠かせないものです。 冬至には柚子湯として、厄払い、疲労回復、風邪予防のためにも使われます。 酸味のもとであるクエン酸は疲労回復の効果。皮に含まれるリモネンやピネンなどの香り成分はリラックスさせる効果があるといわれています。 選ぶときは皮に張りがあり、ブヨブヨしていないもの、ヘタの切り口が茶色になっていないものにしましょう。木に棘があるため、傷がつきやすいのですが、出来れば傷のないものがおすすめです。仮に傷があったとしても味や香りに差はあまりありません。 |
1:
大根は皮をむき、長さ4cmほどの拍子木切りにします。 ※前に書いたように葉に近い部分の方が甘いが強いので、上の方を使うといいです。 2: 切った大根をポリ袋に入れ、塩大さじ1を入れ、よくもみこみなじませます。 30分ほど置いたら、水でサッと洗い、余計な水分を絞り、ポリ袋に戻してから、袋ごとボウルに入れておきます。 |
3:
昆布はごく細く料理ばさみで切り、柚子は半分に切ってから、絞り汁と皮に分けます。皮の白い部分は苦いので、黄色い皮だけになるように薄く切って、千切りにします。 ※絞り汁のために2個分使いましたが、皮は1つ分でも十分です。香りをよりつけたい方は2つ使ってください。 4: 大根以外の全ての材料を混ぜ合わせてから、ポリ袋に入れ、再度もみこみなじませます。重しをのせて、1時間ほど置いたら完成です。 |