葭始生(あしはじめてしょうず):4月20日~4月24日ごろ
この時季の二十四節気は「穀雨」です。
穀雨とは「百穀を潤す春の雨」。
つまり、たくさんの穀物を潤す春の雨が降る時季ということです。
農家にとっては恵みの雨で、種まきの準備で忙しくなります。
もちろん、潤うのは穀物だけではなく、山野の草花も濃くなり、大地が緑色に輝き始めます。
今回の七十二候、「葭始生」はそんな自然の変化の一部分を表現したものです。
それまで枯れていた葦が春の雨で緑色に芽吹き始めるころという意味になります。
日本は昔から葦が生えやすい、水資源の豊富な国でした。
日本書紀で日本のことを「葦原中国(あしばらなかつくに)」と表現するほど各地に葦原が広がっていました。
葦は人びとの生活に欠かせないもので、昔は葦の若芽を食用とし、茎はすだれ、屋根、壁などの材料として使われる他、
紙や楽器などにも用いられていました。
今では葦が見える場所も減ってきていますが、それでも田園地帯に行けば、葦を使った光景を見ることができます。
今回の写真は兵庫県の城崎というところで撮りました。
城崎は温泉で有名なところなのですが、少し歩くと自然豊かな景色を見ることができます。
今回の目的は温泉ではなく、葦原です。
温泉に入りたい気持ちを抑えて、駅から温泉街を北に通り抜けます。
人が少なくなってきて、歩道はなくなり、車がビュンビュンと走る車道の片隅を歩きます。
車に気をつけながら歩くこと、10分。
だんだんと建物が少なくなってきて、右側に流れる円山川が姿を現し始めます。
お目当ての葦原はもうすぐそこです。
海から吹く風に乗って、潮の香りがかすかに流れてきます。
春を迎えたからといっても、北風は依然として肌寒さを感じさせます。
それでも葦原が近くにあると思うと、不思議と歩みが早まります。
風を正面に感じつつ、私の興味は右側の円山川に向けられています。
漁業用の大きな施設を過ぎると、見えました葦原。
恵みの雨を享受できていないのでしょうか。残念なことに、まだ枯れたままです。
ただ、よく根元を見てみると、雑草に混じって緑色の茎が見えます。
このあたりを、緑色の葦が彩るのはもう少し先のことになりそうです。
でも、確実に着実に「葭始生」は進んでいます。
この時季の二十四節気は「穀雨」です。
穀雨とは「百穀を潤す春の雨」。
つまり、たくさんの穀物を潤す春の雨が降る時季ということです。
農家にとっては恵みの雨で、種まきの準備で忙しくなります。
もちろん、潤うのは穀物だけではなく、山野の草花も濃くなり、大地が緑色に輝き始めます。
今回の七十二候、「葭始生」はそんな自然の変化の一部分を表現したものです。
それまで枯れていた葦が春の雨で緑色に芽吹き始めるころという意味になります。
日本は昔から葦が生えやすい、水資源の豊富な国でした。
日本書紀で日本のことを「葦原中国(あしばらなかつくに)」と表現するほど各地に葦原が広がっていました。
葦は人びとの生活に欠かせないもので、昔は葦の若芽を食用とし、茎はすだれ、屋根、壁などの材料として使われる他、
紙や楽器などにも用いられていました。
今では葦が見える場所も減ってきていますが、それでも田園地帯に行けば、葦を使った光景を見ることができます。
今回の写真は兵庫県の城崎というところで撮りました。
城崎は温泉で有名なところなのですが、少し歩くと自然豊かな景色を見ることができます。
今回の目的は温泉ではなく、葦原です。
温泉に入りたい気持ちを抑えて、駅から温泉街を北に通り抜けます。
人が少なくなってきて、歩道はなくなり、車がビュンビュンと走る車道の片隅を歩きます。
車に気をつけながら歩くこと、10分。
だんだんと建物が少なくなってきて、右側に流れる円山川が姿を現し始めます。
お目当ての葦原はもうすぐそこです。
海から吹く風に乗って、潮の香りがかすかに流れてきます。
春を迎えたからといっても、北風は依然として肌寒さを感じさせます。
それでも葦原が近くにあると思うと、不思議と歩みが早まります。
風を正面に感じつつ、私の興味は右側の円山川に向けられています。
漁業用の大きな施設を過ぎると、見えました葦原。
恵みの雨を享受できていないのでしょうか。残念なことに、まだ枯れたままです。
ただ、よく根元を見てみると、雑草に混じって緑色の茎が見えます。
このあたりを、緑色の葦が彩るのはもう少し先のことになりそうです。
でも、確実に着実に「葭始生」は進んでいます。
旬の食材:たけのこ
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孟宗竹は4月~5月まで、淡竹が続き、真竹や根曲がり竹が5~6月に出回ります。一般的に食用とされているのは孟宗竹です。
収穫時期が遅くなったり、切断して時間が経つと固くなりえぐみが強くなります。なるべく早くアク抜きするようにしましょう。 ゆでた時に出る白い粒状のものはチロシンで、他にもグルタミン酸やアスパラギン酸など疲れをとってくれるアミノ酸が豊富に含まれています。ただ、食べ過ぎるとアレルギーに似た症状を起こすので注意してください。 中間部が膨らんでいる釣鐘型のものがアクが少なく、柔らかいです。全体的にふっくらと太くなっていて、皮につやがあり、切り口がみずみずしいもの、また根元の赤いつぶつぶが小さいものもやわらかいので、オススメです。穂先が緑色になり、皮がこげ茶色になっているものは育ち過ぎなので、避けるようにしましょう。 |