款冬華(ふきのはなさく):1月20日~1月24日ごろ
「款冬」はフキノトウを指す言葉。
冬の終わりを待たずに、雪に被るように生える様子からこの漢字が使われるようになりました。
つまり、「款冬華(ふきのはなさく)」とは、フキの花が咲き始めるころという意味です。
フキは日本原産のキク科の多年草で、平安時代から食用として栽培されているそうです。
現在栽培されているものの多くは「愛知早生」という品種です。
自生している野生種は、水が豊富で風があまり吹かない場所を好んで繁殖するので、
山の沢や斜面、河川の土手や用水路の周辺に生えていることが多いです。
フキノトウは独特の香りとほろ苦さが好まれ、天ぷらや煮物やフキ味噌などにして食べられています。
茎は地中に伸びていき、地下茎から地表に出てきた花のつぼみがフキノトウ。
私たちがフキとして食べているものは茎ではなく、葉と地下茎の間の葉柄という部分です。
地下茎も地表に出てくることもあるようですが、有毒のため気をつけてください。
冬の終わりを待たずに、生えてくるフキノトウ。
それでは、いったい冬はいつ終わるのでしょうか。
色々と調べている中で、ふと疑問を抱きました。
もちろん、暦の上では明確に区切りがあります。
2週間後に迎える「立春」は紛れもなく冬の終わり、春の訪れを告げるものです。
「七十二候」は古代中国で生まれたものですが、実は今回の「款冬華」は日本の暮らしに寄り添った暦です。
古代中国ではこの時季のことを次々回の、「鷄始乳」と表現しています。
「暦」は古人が蓄積してきた膨大な体験から生まれた智恵です。
わざわざ「フキノトウ」を選んだ理由の中に答えがあるような気がして、写真を撮りに行くことにしました。
凍てつくような空気に覆われた河川敷を歩くこと30分。
体は芯まで冷えきって、外に出たことを後悔し始めた頃、落ち葉の中からちょこんと顔を出すフキノトウを見つけました。
それはまさに「暖かさ」でした。
そうです。春のにおい、気配です。
そして、それは私の探していた答えです。
厳冬の中、姿を現すフキノトウに古人も同じように密かな春の到来を感じたはずです。
その喜びを七十二候に反映したい。そう思って、今回の表現にしたのでしょう。
冬の終わり、春の始まり。
春は突然始まるものではなく、見えにくいところですでに脈打っています。
小さいながらも、着実に前進する季節の移ろいを感じることができた今回の七十二候でした。
「款冬」はフキノトウを指す言葉。
冬の終わりを待たずに、雪に被るように生える様子からこの漢字が使われるようになりました。
つまり、「款冬華(ふきのはなさく)」とは、フキの花が咲き始めるころという意味です。
フキは日本原産のキク科の多年草で、平安時代から食用として栽培されているそうです。
現在栽培されているものの多くは「愛知早生」という品種です。
自生している野生種は、水が豊富で風があまり吹かない場所を好んで繁殖するので、
山の沢や斜面、河川の土手や用水路の周辺に生えていることが多いです。
フキノトウは独特の香りとほろ苦さが好まれ、天ぷらや煮物やフキ味噌などにして食べられています。
茎は地中に伸びていき、地下茎から地表に出てきた花のつぼみがフキノトウ。
私たちがフキとして食べているものは茎ではなく、葉と地下茎の間の葉柄という部分です。
地下茎も地表に出てくることもあるようですが、有毒のため気をつけてください。
冬の終わりを待たずに、生えてくるフキノトウ。
それでは、いったい冬はいつ終わるのでしょうか。
色々と調べている中で、ふと疑問を抱きました。
もちろん、暦の上では明確に区切りがあります。
2週間後に迎える「立春」は紛れもなく冬の終わり、春の訪れを告げるものです。
「七十二候」は古代中国で生まれたものですが、実は今回の「款冬華」は日本の暮らしに寄り添った暦です。
古代中国ではこの時季のことを次々回の、「鷄始乳」と表現しています。
「暦」は古人が蓄積してきた膨大な体験から生まれた智恵です。
わざわざ「フキノトウ」を選んだ理由の中に答えがあるような気がして、写真を撮りに行くことにしました。
凍てつくような空気に覆われた河川敷を歩くこと30分。
体は芯まで冷えきって、外に出たことを後悔し始めた頃、落ち葉の中からちょこんと顔を出すフキノトウを見つけました。
それはまさに「暖かさ」でした。
そうです。春のにおい、気配です。
そして、それは私の探していた答えです。
厳冬の中、姿を現すフキノトウに古人も同じように密かな春の到来を感じたはずです。
その喜びを七十二候に反映したい。そう思って、今回の表現にしたのでしょう。
冬の終わり、春の始まり。
春は突然始まるものではなく、見えにくいところですでに脈打っています。
小さいながらも、着実に前進する季節の移ろいを感じることができた今回の七十二候でした。
旬の食材:おから |
豆腐を製造する工程で、大豆から豆乳を絞る時に出るしぼりかすのため、おからの旬は豆腐の原料である大豆の旬と同じ1月~2月。
現在は供給量が需要量を大きく上回っているため、廃棄されることが多いです。 そのため、豆腐屋に行けば、無料でもらえたりや極めて安価で買うことができます。 おからという名前が「空(から)」に通じ、縁起がよくないとされることもあります。 そのため、初夏に白い花を咲かせる卯の花に似ていることから関東では「卯の花(うのはな)」、包丁を使わず切らずに食べられることから関西では「雪花菜(きらず)」とも呼ばれます。 しぼりかすとはいえ、食物繊維が豊富で、脳の機能を高めるレシチンが含まれています。 そして、ローカロリーなのでダイエットにも最適の食材です。 |
1:
ひじきは水で戻します。調味料は事前に混ぜ合わせておきます。 油揚げをお湯にさっとくぐらせます。 こんにゃくは臭みを取るために塩を加えた熱湯に入れます。 2: おから以外の材料を千切り(だいたい同じ大きさ)にカットします。 |
3:
フライパンにゴマ油をしき、おから以外の材料を入れて炒めます。 油が回りしんなりしたらおからを入れます。 4: おからが具材となじんだら、弱火にして調味料を入れ、汁気がなくなるまで炒めたら完成です。 |