橘始黄(たちばなはじめてきばむ):12月2日~12月6日ごろ
ひたすら坂道を自転車で上ります。
右足、左足、右足、左足とペダルを踏みつけるように漕ぎながら、前に進みます。
ギアを一番軽い状態にしていても、運動不足の体には堪えます。
場所は「虹蔵不見」の時にも書いた愛媛県の弓削島。
目的地は神社。
松原や砂浜がきれいだよと聞いて、行くことにしたのでした。
島は南北に長く、島の一番細くなっている真ん中部分の西端に港、東端に神社があります。
時間にして、自転車で15分ほど。
走れども、走れども、海は常に右手に見えたままです。
短い距離とはいえ、島を横断するわけなので、海から遠ざかっていき、逆に進行方向に海が見えてこないとおかしいはずです。
「右、左、右、左」
延々と続く坂道に負けないように心の中でリズムをとります。
「右、左、右、左」
20m先に地元のおじいさんがウォーキングしているのが見えます。
「右、左、右、左」
おじいさんとの距離、約10m。
「右、左、右、左」
おじいさんを抜き、軽く挨拶をします。
「右、左、右、左」「右、左、右、左」「右、左、右、左」
太ももが悲鳴を上げ始めています。
「右、左、右、左、右、」
もう限界です。
漕ぐのをやめ、手で押しながら上っていきます。
2分ほど上ったころでしょうか、前を見てみると海と平行な道が延々と続いているのがわかります。
何度も地図で確認していたのですが、改めて地図で確認します。
どうやら間違えているらしい。
しかし、今どこなのかはわかりません。
こうなったら、さっきのおじいさんに助けてもらおう。
自転車を降り、地図を見て迷っている風を装います。
あっ、来た。
つぶらな瞳で、おじいさんを見つめます。
「どうした?道に迷ったか」
「はい。弓削神社に行きたくて」
「うん?島一周したいのか?そしたらこっちでいいんだよ」
「いや弓削神社に行きたいんです」
何回かおじいさんのオススメルートとこちらの目的地を伝えるやりとりを繰り返し、やっとのことで道を教えてもらえました。
西→東の単純な道を途中で北東に行ってしまっていたらしく、南下すれば着くことがわかりました。
出発してから40分経っていて、体はヘトヘトです。
「そうだ、柑橘系の写真を撮ろう」
この日の前日、今回のテーマ「橘始黄」をあらかじめ見ていたため、
少し早いけれど、弓削島で撮ろうと思い立ったことを思い出しました。
弓削島は瀬戸内海に浮かぶ島。至る所に柑橘系の木はあります。
ピューと坂道を下りるとすぐに見つかりました。
坂を上る時にかいた汗も、下りで一気に冷め、ぷるぷると震えながら撮りました。
\後日談/
家に帰って、文章を書くために「橘始黄」を改めて調べてみました。
勝手に「橘」は柑橘系を表していると思っていたら、橘はあくまでも「タチバナの実」だということがわかりました。
つまり、「橘始黄」とは「タチバナの実が黄色く色付き始めるころ」という意味です。
残念なことに今回撮った写真はタチバナではないのですが、「橘」を柑橘系の総称と捉える方も少数いるそうなのでよしとしました。
ちなみに橘は古くから日本で自生している日本固有の柑橘類で、常緑樹で冬でも葉が青々として様子が変わらず、
まばゆい黄色の実をつけることから、「永遠の象徴」とされてきたそうです。
なお酸味が強く、食用には向かないそうなので、見かけても勝手に食べない方がいいかもしれません。
ひたすら坂道を自転車で上ります。
右足、左足、右足、左足とペダルを踏みつけるように漕ぎながら、前に進みます。
ギアを一番軽い状態にしていても、運動不足の体には堪えます。
場所は「虹蔵不見」の時にも書いた愛媛県の弓削島。
目的地は神社。
松原や砂浜がきれいだよと聞いて、行くことにしたのでした。
島は南北に長く、島の一番細くなっている真ん中部分の西端に港、東端に神社があります。
時間にして、自転車で15分ほど。
走れども、走れども、海は常に右手に見えたままです。
短い距離とはいえ、島を横断するわけなので、海から遠ざかっていき、逆に進行方向に海が見えてこないとおかしいはずです。
「右、左、右、左」
延々と続く坂道に負けないように心の中でリズムをとります。
「右、左、右、左」
20m先に地元のおじいさんがウォーキングしているのが見えます。
「右、左、右、左」
おじいさんとの距離、約10m。
「右、左、右、左」
おじいさんを抜き、軽く挨拶をします。
「右、左、右、左」「右、左、右、左」「右、左、右、左」
太ももが悲鳴を上げ始めています。
「右、左、右、左、右、」
もう限界です。
漕ぐのをやめ、手で押しながら上っていきます。
2分ほど上ったころでしょうか、前を見てみると海と平行な道が延々と続いているのがわかります。
何度も地図で確認していたのですが、改めて地図で確認します。
どうやら間違えているらしい。
しかし、今どこなのかはわかりません。
こうなったら、さっきのおじいさんに助けてもらおう。
自転車を降り、地図を見て迷っている風を装います。
あっ、来た。
つぶらな瞳で、おじいさんを見つめます。
「どうした?道に迷ったか」
「はい。弓削神社に行きたくて」
「うん?島一周したいのか?そしたらこっちでいいんだよ」
「いや弓削神社に行きたいんです」
何回かおじいさんのオススメルートとこちらの目的地を伝えるやりとりを繰り返し、やっとのことで道を教えてもらえました。
西→東の単純な道を途中で北東に行ってしまっていたらしく、南下すれば着くことがわかりました。
出発してから40分経っていて、体はヘトヘトです。
「そうだ、柑橘系の写真を撮ろう」
この日の前日、今回のテーマ「橘始黄」をあらかじめ見ていたため、
少し早いけれど、弓削島で撮ろうと思い立ったことを思い出しました。
弓削島は瀬戸内海に浮かぶ島。至る所に柑橘系の木はあります。
ピューと坂道を下りるとすぐに見つかりました。
坂を上る時にかいた汗も、下りで一気に冷め、ぷるぷると震えながら撮りました。
\後日談/
家に帰って、文章を書くために「橘始黄」を改めて調べてみました。
勝手に「橘」は柑橘系を表していると思っていたら、橘はあくまでも「タチバナの実」だということがわかりました。
つまり、「橘始黄」とは「タチバナの実が黄色く色付き始めるころ」という意味です。
残念なことに今回撮った写真はタチバナではないのですが、「橘」を柑橘系の総称と捉える方も少数いるそうなのでよしとしました。
ちなみに橘は古くから日本で自生している日本固有の柑橘類で、常緑樹で冬でも葉が青々として様子が変わらず、
まばゆい黄色の実をつけることから、「永遠の象徴」とされてきたそうです。
なお酸味が強く、食用には向かないそうなので、見かけても勝手に食べない方がいいかもしれません。
旬の食材:こんにゃく |
こんにゃくの旬は本来11~1月。
昔は生芋の保存が難しく、この時季にしか食べられないものでした。 江戸時代にこんにゃく芋の製粉法が開発されたため、長期保存が可能になり、時季を選ばずに食べられるようになりました。成長が遅く、収穫できる大きさになるまで3年かかるそうです。 昔から「お腹の砂払い」と呼ばれ、腸内をキレイにする働きで知られています。それはこんにゃくに含まれている水溶性の食物繊維「グルコマンナン」のおかげ。一緒に食べたものを消化管内で包み込み、消化吸収させない性質があるようです。また大腸を刺激し、便通にもいいとされています。 弾力があり、よく噛むために「満腹中枢」が刺激されること。加えてローカロリーのため、ダイエット食として、以前から注目されています。 |
1:
こんにゃくは食べやすいサイズに手でちぎります。大根は皮を剥いて5mmのいちょう切りにします。 2: 沸騰したお湯で大根が透明になるまで下茹でします。大根を上げたら、臭みをとるために、同じお湯でこんにゃくを下茹でします。茹でている間に調味料を合わせておきます。 |
3:
フライパンを熱し、サラダ油をひき、豚バラを炒めます。豚バラの色が変わってきたところで、しっかりと水気をきった大根とこんにゃくを加え、油になじませます。具材に油がなじんだら調味料を加え、からめたら、蓋をして中火で10分ほど煮ます。 4: 蓋をはずして、強火にし、水分がなくなるまで煮絡めます。最後に万能葱を散らして完成です。 |