蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく):3月5日~3月9日ごろ
二十四節気は「啓蟄」。今回の七十二候は啓蟄を詳しく言い換えたものになります。
「蟄」は冬眠している虫のことを指し、「啓」には「開く、開放する」という意味があります。
つまり、「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」とは冬眠していた虫が、春の陽気を感じ、
地中からもぞもぞと出てくるころという意味になります。
とはいえ、この時季に目覚めるのは虫だけではありません。
カエル、トカゲ、ヘビなども顔を出し始めます。
実は古代中国では「虫」は虫だけではなく、全ての動物のことを指しました。
そして、日本では「虫」はヘビの総称らしく、地を這う生き物を指す言葉として使われていました。
さまざまな生き物が春のにぎやかさにつられ、いきいきと活動を始めるころとも言えるのかもしれません。
そして、私たち人間も、だんだんと外に出たいという気持ちが強くなってくるころです。
古人が「戸を開く」と表現したのは、そんな人間の変化、明るく開放的な気分をも含ませているのではないかとも思えます。
なお啓蟄のころは、雷が鳴りやすい時季でもあります。
俳句の世界では「春雷」、「初雷」とも言い、春の季語として使われています。
虫たちはこの雷に驚いて、地上に出てくるものとも考えられていました。
そのため、「虫出しの雷」とも呼ばれます。
今回の写真は家の目の前の道路で撮りました。
じーっとしているところをたまたま見つけ、カメラを向けました。
しばらく止まっていたのですが、シャッター音で私の存在に気づいたのか、そそくさと逃げていきました。
この虫は地面に出てきたばかりで、寝ぼけ眼だったのかな。
目の前に現れた人間に驚いて目をはっきりと覚ましたのかな。
そう思えるほど、気づいてからの動きは俊敏でした。
既に外に出てきているので、厳密には虫出しの雷ではありませんが、
ある意味、彼にとって、シャッター音は「虫出しの雷」のだったのかもしれません。
そんな都合のよい想像も許してもらえそうな、日常の一場面でした。
二十四節気は「啓蟄」。今回の七十二候は啓蟄を詳しく言い換えたものになります。
「蟄」は冬眠している虫のことを指し、「啓」には「開く、開放する」という意味があります。
つまり、「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」とは冬眠していた虫が、春の陽気を感じ、
地中からもぞもぞと出てくるころという意味になります。
とはいえ、この時季に目覚めるのは虫だけではありません。
カエル、トカゲ、ヘビなども顔を出し始めます。
実は古代中国では「虫」は虫だけではなく、全ての動物のことを指しました。
そして、日本では「虫」はヘビの総称らしく、地を這う生き物を指す言葉として使われていました。
さまざまな生き物が春のにぎやかさにつられ、いきいきと活動を始めるころとも言えるのかもしれません。
そして、私たち人間も、だんだんと外に出たいという気持ちが強くなってくるころです。
古人が「戸を開く」と表現したのは、そんな人間の変化、明るく開放的な気分をも含ませているのではないかとも思えます。
なお啓蟄のころは、雷が鳴りやすい時季でもあります。
俳句の世界では「春雷」、「初雷」とも言い、春の季語として使われています。
虫たちはこの雷に驚いて、地上に出てくるものとも考えられていました。
そのため、「虫出しの雷」とも呼ばれます。
今回の写真は家の目の前の道路で撮りました。
じーっとしているところをたまたま見つけ、カメラを向けました。
しばらく止まっていたのですが、シャッター音で私の存在に気づいたのか、そそくさと逃げていきました。
この虫は地面に出てきたばかりで、寝ぼけ眼だったのかな。
目の前に現れた人間に驚いて目をはっきりと覚ましたのかな。
そう思えるほど、気づいてからの動きは俊敏でした。
既に外に出てきているので、厳密には虫出しの雷ではありませんが、
ある意味、彼にとって、シャッター音は「虫出しの雷」のだったのかもしれません。
そんな都合のよい想像も許してもらえそうな、日常の一場面でした。
旬の食材:新玉ねぎ |
玉ねぎは一年中出回っていますが、新玉ねぎは3~4月の春先にしか出回りません。
新玉ねぎは、普通の玉ねぎとは違い、乾燥させずにすぐに出荷します。 そのため、皮が薄く、やわらかくみずみずしいのが特徴です。また辛味が少なく、甘みが強いため、サラダなど生食がおすすめです。 切った時に涙が出てくるのは、硫化アリルという香味成分が原因です。 硫化アリルは胃の働きを活発にしたり、血液をサラサラにする効果がありますが、熱に弱く、水に溶けやすいです。そのため、調理して食べる普通の玉ねぎでは効率よく摂取できません。栄養面からも是非、生で食べるのがおすすめです。 表面が乾いていて、ツヤがあり、ずっしりと重いものが新鮮です。あまり日持ちしないので、2、3日で食べきるようにしましょう。 |